2022.12.09 ・ 

美味しく楽しむための一工夫、シュトーレンの切り方

元パン講師のスタッフが、シュトーレンをおいしく食べるための切り方や保存方法をお伝えします。

シュトーレン切り分け

シュトーレン(シュトレン)は、ドイツ発祥の、伝統な発酵菓子です。
クリスマスの風物詩として、日本でも多くのお店で販売されるようになりました。
今年はどんなシュトーレンを食べようかと、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。

シュトーレンとは

本場ドイツでは、クリスマスの1カ月前から、シュトーレンを毎日一切れずつ食ながら、クリスマスを迎えるます。
シュトーレンイメージ
ラム酒につけたドライフルーツを練りこんだり、バターや粉砂糖で表面をコーティングしたり、1カ月間日持ちをさせるための工夫がたくさん。

しかし、切り方や保存方法によっては、せっかくのシュトーレンの風味や食感を損なってしまうことも。

ここでは、最後の一切れまで美味しく食べるための、切り方と保存方法をお伝えいたします。

包丁の選び方

発酵種を用いて作るため、正確には「パン」に分類されるシュトーレン。
ぎゅと中身が詰まっているので、パン切り包丁はもちろん、通常の包丁でも切り分けることができます。

鋭い波刃と薄い刀身が特徴の藤次郎パンスライサーは、硬めのシュトーレンにおすすめです。

テーブルで切り分けながら楽しむなら、テーブルの上で邪魔にならない小型のペティナイフがあると便利です。

シュトーレンの切り方

長く楽しむためには、バゲットのように端から切るのはNG。
中心から切って切り口をぴったり合わせることで、空気に触れる面積を極力少なくするのがポイントです。

シュトーレン切り方1①食べる分だけ中心から切り分けます。
7~10mm程度の厚さがおすすめ。
シュトーレン切り方2②残ったシュトーレンは、切り口同士を隙間なくぴったりと合わせます。
シュトーレン切り方3③空気を追い出すようにラップできつく包み、乾燥を防ぐためにラップで二重に包みます。
シュトーレン切り方4④再度切り分けた後は、切り口を合わせ、しっかりラップで包みます。

酸化や乾燥を防ぐことで、最後までしっとりさを保ったまま、風味豊かなおいしさを楽しむことができます。

シュトーレンの保存方法

湿気の少ない、涼しい場所で保存します。冷蔵庫で保存する場合は、野菜室をおすすめします。

賞味期限までに食べることができない場合は、冷凍保存も可能です。
スライスしたものを1枚ずつラップでくるみ、冷凍庫の匂い移りを防ぐために保存袋に入れて冷凍しましょう。
食べるときは、常温で30分程度自然解凍します。

※クリスマスを彩るパン菓子として、長期保存を目的としていないシュトーレンも多く販売されています。レシピや材料によって保存の期間や方法が異なりますので、購入元でよく確認をしましょう。

終わりに

いかがでしたか。
由来や本場の楽しみ方を知り、一工夫を加えると、よりシュトーレンを楽しむことができます。

日ごとに熟成するシュトーレンを囲んで、大切な方と素敵なクリスマスをお過ごしください。

クリスマスイメージ