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購入直後の疑問や問題について

万が一ご購入した商品に問題や疑問がある場合、使用せずに弊社お問い合わせ窓口かお問い合わせフォームにてお問い合わせください。
また、使用している間で気がついた不具合や問題なども、同様に使用せずに弊社お問い合わせ窓口かお問い合わせフォームにてお問い合わせください。その際、製品添付の取扱説明書兼保証書と購入された店舗の証明となる領収書、もしくはレシート、弊社ウェブサイトでの購入の場合は注文コードが必要になります。ご購入時の取扱説明書や領収書は紛失しないよう、厳重に保管してください。
ただし、弊社オンラインストア以外でのご購入の場合は、交換や返金などのサポートは直接行うことができません。恐れ入りますがご購入頂いたお店、またはオンラインストアに直接ご連絡ください。

Amazonや楽天などのショッピングモールでのご購入者の方へ

藤次郎株式会社では、弊社オンラインショップ以外でのオンラインストアでの直接販売は行っておりません。
Amazon.co.jpや楽天、Yahoo!ショッピングなどで弊社名にて販売を行っているサイトがございますが、弊社公式のオンラインストアではございません。

※「藤次郎」と「藤寅作」について

 ―「Amazonや楽天で販売されている『藤寅作』とは何ですか?」
 ―「『藤寅作』と記入されている包丁も藤次郎の包丁でしょうか?」

「藤寅作」は「藤次郎作」や「TOJIRO PRO」と同じ材料を使った、マーク違いの商品になります。
現在弊社では弊社ブランドである「藤次郎」の再構築を行っております。
この中で弊社は製造メーカーということもあり、弊社が卸した問屋より先の販売については、弊社ではコントロールできない状況に陥っており、適正な価格での販売がされていない状態になっております。
さらにそのように安価で販売している販売店様におかれましては、サポートなどについても目を覆いたくなるような劣悪な対応をされる店舗も多く、弊社としては苦渋の選択として「藤次郎」を販売頂く店舗様を限らせて頂く形になりました。
しかしながら従来の販売店様についても販売頂く商材がないとの声を頂いたため、別ブランドとして「藤寅作(FU)」というシリーズを販売頂く形になっております。
非常に混乱を招く状態になってしまい大変申し訳ありません。
なお、販売店様の提示する価格などについては弊社では規制をすることも、管理することも出来ないため、販売価格や販売方法については弊社では責任を負うことが出来ませんので、その点ご理解ご了承頂きますようお願い申し上げます。
サポートに関しましては、弊社オンラインショップでご購入いただきますと、弊社でサポートを行えるのですが、他社オンラインショップ様にてご購入いただきますと、弊社では研ぎ直し以外のご対応が出来ず、ご購入いただいたオンラインショップ様にてご対応いただくようになります。

決済手続き全般

  • 「クレジットカードがエラーで使用できません。どうしたらよいでしょうか?」 ▼

    別のブラウザで注文手続きをお試しください。
    また、クレジットカード会社のセキュリティ強化などにより、稀にエラーとなる場合がございます。別のクレジットカードをご用意いただくか、別の決済方法を選びなおして、注文手続き完了までお進みください。

  • お手入れ全般

    • 「食器洗浄機や乾燥機にかけても大丈夫ですか?」 ▼

      もともと、オールステンレスタイプの包丁は、食器洗浄機での洗浄なども考慮されて開発されておりますが、昨今の食器洗浄機の性能向上と専用洗剤の薬品の変化により、包丁刀身のサビや刃欠け等を発生させる可能性が有り、基本的に非対応としております。
      特に洗剤の薬品は汚れ落ちと節水などを要因とする作業時間の短縮のために、非常に強力な成分となっており、金属製品には不向きになってきているほか、水流などの影響で包丁の刃とまわりの食器や洗浄機に付属の網かごなどとの接触などもあり、包丁を洗うには不向きとなっております。

    • 「包丁にサビが出てしまいました。もう使えないのですか?」 ▼

      現在弊社商品にて、食器洗浄機・乾燥機対応の商品はございません。
      大丈夫です。鉄・ハガネ系の材料ではもちろんのこと、ステンレス系の包丁でもサビが出ることがあります。
      これは使用後、水気が残っていた場合や、酸・塩分を含んだ汚れなどが付着していた場合、または保管場所に湿気が多いなどの原因が考えられます。
      対策として、使用後にはよく洗い、乾いた布で水分をよく拭き取ることで防止できます。特に鉄・ハガネ系は錆びやすいので、食用油を塗っていただくことをおすすめします。
      それでは錆びてしまった場合はどうしたらよいでしょう。刃先の場合は、砥石などで錆びた部分を研ぐことでサビが落とせます。刃先以外が錆びた場合、ステンレス系の包丁であればクレンザーなどでこすり落としてください(ただしキズが多少入る場合があります)。
      鉄・ハガネ系の場合は金属たわしなどでこすり落として、食用油を塗ってください。サビが出ても、包丁本来の機能には支障はおきません。安心してお使いください。
      ちなみにサビは鉄分ですので、体に入っても害はありません。

    • 「刃が欠けてしまいました。包丁の不良では?」 ▼

      刃が欠ける原因は、冷凍食品を切った場合や、薄く研いだ包丁の場合、固い野菜(カボチャ・じゃがいもなど)や魚の骨を切った場合などが考えられます。
      包丁には充分の強度を持たせてありますが、業務用包丁は刃先が薄く仕上げており、構造上横方向の力には弱い性質があります。冷凍食品などは専用の包丁を使うようにしてください。
      魚の骨などをぶつ切りにする場合は、出刃包丁が最適です。固い食材を切っている最中、刃が止まってしまった場合は無理に横にこじらずに、まっすぐに引き抜き再度切り直してみてください。
      砥石で元々の刃より薄く研ぐと最初の状態より切れやすくなりますが、強度が極端に落ちている場合があります。刃折れなどの原因にもなりますので、研ぎ過ぎには気をつけてください。
      刃先は見た目よりずっとデリケートです。優しく取り扱ってあげましょう。

    • 「包丁の刃に裂け目ができてしまいました。どうしたらいいですか?」 ▼

      包丁の刃の部分に割れ目ができてしまう場合もあります。刃欠けなどと同じ原因が考えられます。また強い衝撃(叩き切り・落下など)を与えた場合にも、割れる場合があります。
      複合材を使用している包丁の場合、もう一度研ぎ直して使用することが可能です。この場合の研ぎは、荒砥を用いて刃欠けを修正する作業が必要となり、難易度が増します。
      自信がない場合は包丁研ぎ直しサービスをご利用ください(ただし弊社商品)。
      また小さな刃割れは、最悪の場合刃折れなどにつながる場合もありますので、発見した場合は使用せずに砥石を使用して修正を行う、または弊社に修理を依頼するようにしてください。

    • 「ハンドルにがたつきがあります。直し方を教えてください。」 ▼

      買ってまもなく、がたつきが見られた場合は使用しないで、当社までご連絡ください。付け直し、または交換いたします。
      通常の使用で、がたつきが見られる場合、柄の内部が水分などにより腐食している可能性があります。柄の内部の腐食がひどくなければ、当社でつけ直しすることも可能です(有料)。
      また、ハンドル部分を溶接し直すことも可能です。ご相談ください。
      和包丁のように差込式の木柄の包丁(柄に鋲がないタイプ)の場合は、基本的に接着剤や釘などで固定してありません。がたつきが見られた場合は、柄の尻の部分をかなづちや床などで、2~3度軽くたたくと、がたつきがなくなります。定期的に実施するようにしてください。

    • 「簡易シャープナーを持っています。砥石で研がなくてもいいのでしょうか。」 ▼

      簡易シャープナーは砥石の代用品ではありません。シャープナーは砥石のように刃先を研ぐのではなく、包丁の刃先を荒らすことで、一時的に食材への食いつきをよくする目的で使用するものです。
      簡易シャープナーのみを使用すると結果的に刃先が非常にもろくなり、刃先の欠けを生じさせます。簡易シャープナーを使用しても、かならず砥石で研ぎ直すようにしてください。
      また、一般的なシャープナーは、刃付け角度が家庭用向きに設定されていることが多く、業務用包丁を研ぐと刃付け角度が変わってしまう危険性があります。なるべく砥石のみを使い包丁のメンテナンスするよう心がけてください。
      同じようにスチール棒なども基本的にはシャープナーと同じ効果を持ったものですので、スチール棒を使った場合も同様に砥石で研がれることをお勧めします。

    • 「砥石を使って研ぎ直す方法を教えてください。」 ▼

      包丁の研ぎ直しは見ていると非常に難しく感じるかもしれません。しかし、砥石を使う研ぎ直しの一番の秘訣は「慣れ」です。
      まず、使わない包丁やいらない包丁で練習してみることをお勧めします。包丁の研ぎ方の概要を掲載しておりますので、ぜひ挑戦してみてください。

    • 「自分で研ぎ直す場合、砥石は何を選ぶといいでしょうか。」 ▼

      砥石には大きく分けて、荒砥石・中砥石・仕上砥石の3種類があります。ご家庭でメンテナンスに行う研ぎ直しであれば、中砥石が一つあれば十分です。
      刃欠けや刃割れがある庖丁を研ぎ直す場合や、本格的な切れ味を求める場合は、荒砥石や仕上砥石も適宜用意するようにしてください。
      ・荒砥石<#220〜#400>:刃欠けや刀身の形状を修正するために使用する。
      ・中砥石<#800〜#1000>:刃先を整えるために使用する。
      ・仕上砥石<#3000〜#10000>:より鋭く仕上げるために使用する。

    使い方全般

    • 「同じ包丁を使っている人がいるのですが、自分の包丁と重さが違う気がします。」 ▼

      当社の製造工程は一丁一丁丹念に手作業にて、鍛造や刃付けを行っていますので若干の誤差が出てしまう場合があります。
      特に、和包丁・そば切り包丁・中華包丁などに見られます。通常の使用で問題は全くありませんので、安心して使用してください。
      また研ぎを行うと徐々に包丁の刀身は減っていきますので、研ぎの回数が多くなるほど重量が減っていきます。

    • 「ハンドルから異臭がします。何のにおいですか?」 ▼

      積層強化木ハンドルを作成する際、木を積層に接着するためフェノール樹脂を使用します。このフェノール樹脂が熱によって異臭を発生する場合があります。
      食器洗浄器、乾燥器などに入れた場合に多く発生する場合があります。食器乾燥器などは、包丁の刀身に錆を発生させる可能性もあり、包丁の洗浄にはあまりおすすめしていません。
      またガスコンロの近くに包丁を置いた場合も異臭が発生する場合があります。ハンドルが燃える危険以外に、包丁の切れ味や強度が、熱により著しく劣化する可能性がありますので、包丁の保管場所には気をつけてください。
      自然木ハンドルは、かならず臭気があります。この臭気は薬品の臭いでなく、自然木本来の臭気で、体には害はありません。使用しているうちに自然に臭いはしなくなります。

    • 「包丁が曲がっているような気がします。」 ▼

      それでは包丁の曲がりを見る方法をお教えします。まず利き目を調べてください。ある一点を両目で見ます。その後右目・左目と順番に同じものを見ます。両目で見たときと、片目で見たときの差が小さい方が利き目です。
      腕に力を入れず包丁を前方にかざし、ハンドルの上面の背の部分と、刀身の背の部分を銃の標準を見るようにまっすぐ見た際に、曲がりがあるか確認してください。
      曲がっている場合は、刀身にタオルなどを巻き付け、曲がっている方と反対側に力を掛け、曲がりを直してください。
      急激に荷重をかけると刀身が折れる危険があります。じっくりと徐々に力を掛けるようにしてください。
      曲がりを見たときに、一定方向の曲がりでなく波打ったような曲がりが見られる場合があります。この場合、包丁をこじって使用した可能性があります。切れ味にも影響が出ますので、こじって切る使用はしないでください。
      修正が必要な場合は当社宛にご相談ください。

    • 「まな板は何を使ったらいいんですか?」 ▼

      包丁を使う上で良いパートナーであるまな板は木製のものとプラスチック製のものがあります。
      木製のものはハガネ系の包丁と相性が良く、桐、ヒノキ、ヒバ、ほうの木、いちょう、やなぎなどの材料がよく用いられます。
      木製のまな板は手入れの際、中性洗剤を使用せず粗塩をかけてタワシで水洗いをし、立て掛けて水気を切るようにします。木目が縦になるよう立て掛けると反りが出にくくなります。
      また、使う前に水に濡らしてから使用すると、魚などの匂いや血などが付きにくくなりますので、覚えておくと便利です。
      衛生面や手軽さからプラスチック製やゴム製のまな板も増えており、一般家庭で使用するのであれば柔らかめのプラスチック製またはゴム製のまな板をお勧めしています。

    • 「押し切りと引き切りはどちらがよく切れるのですか?」 ▼

      包丁の切り方に押し切りと引き切りがありますが、一概にどちらが優れているとは言い切れません。
      包丁は構造上、切刃を多く使って切った方が切れ味に優れていますが、切断する食材により切り方を使い分けるべきです。
      あまり知られていないことですが、日本と海外では一般的な包丁の使い方に違いがあり、日本では押し切りが一般的に用いられ、海外では引き切りが用いられることが多いようです。
      このため包丁の構造にも違いがあり、またあご部の処理や刃先のカーブなど日本と海外で好まれるものも違ってきます。Tojiro Supremeシリーズもこの点を考慮したデザインになっており、あご部を丸める独特の形状になっています。
      フランスのトップシェフの方がトリュフを切る際に、日本の押し切りでの千切りではなく、引き切りでの千切りを素早く行ったのを見て、目からウロコが落ちたことがあります。

    • 「使っているうちに刃先は摩耗していきますが、この摩耗した鋼材はどこに消えるのですか?」 ▼

      包丁は使用していくうちに摩耗して刃先が丸まり、切れなくなります。この際に摩耗した鋼材はまな板などに付着したり、洗浄した際に流れ落ちていきます。
      食材に混ざる場合もありますが、摩耗した鋼材は非常に微量で砂よりも微細なものですので、自然にすり減っていくものであれば、食べ物より摂取する鉄分等の金属摂取量よりも少なく、体内では必要のないものは排泄されるため特に心配はありません。
      ちなみに包丁や鉄鍋から溶出する鉄分(二価鉄)はヘモグロビンなどの生成に必要な栄養素ですので、貧血予防などにも効果は期待できます。
      また、金属製品に関しては特性上なめただけでも摩耗していきます(正確には微量ながら溶けている状態)。
      しかし調理用品として製造されている製品に使用されている材料は、食品衛生法に基づいた体に影響のない材料が使用されていますので、全く心配はありません。
      ただし刃こぼれや刃欠け等が起きた場合は、危険ですので、食材に混ざらないよう処理してください。

    • 「包丁はなぜ切れるのですか? 切れ味はどのように決まるのですか?」 ▼

      これだけ科学が進んだ現代ですが、実際刃物がなぜ対象物を切断できるメカニズムは完全に解明できていません。
      包丁は構造がくさび形になっており、刃先の一点に力が集中することによって対象物に食い込むことがひとつ。そして刃先を顕微鏡で見ると非常に細かなノコ刃が付いており、このノコ刃により表面を切削して切断すること。この2種類の力が複合的に組み合わさることで、切断効果が生まれているようです。
      切れ味はこの切断効果の優秀さに合わせ、素材の硬さ(素材の良さと焼き入れの良さ)、刀身の構造(薄ければ薄いほど食材に食い込みやすい)、そして使い方(切り方や食材)によるもので、総合的に評価されるものであり、数値として表すことは非常に難しいものになっています。
      切れ味を評価する方法としては、紙を切断する枚数によって評価を行う本多式切れ味試験機などがありますが、切れ味と表現されるように"味"という感覚を数値としてとらえるのは非常に難しく、好みや状況によって変わってくるため表現することは困難です。
      しかし藤次郎株式会社では、全ての人に切れ味の良さを味わっていただくために、切れ味試験機や刃先角度測定器などを有効に活用したうえで、様々なトライやエラーを繰り返し、お客様に最高の切れ味を提供しています。

    • 「私は左利きです。左利きの包丁はありますか?」 ▼

      まず、両刃の包丁に関しては、基本的に刃付けは5:5の割合ではなく、6:4の右利き気味の刃付けになっております。これは研ぎ直しの際の作業性を考慮した構造で、ほとんどこの違いはわからないので、基本的に右利き・左利きの方でも、そのまま違和感なく使用していただけます。

    • 「和包丁だと寸とか尺とかいうサイズで、サイズが分からないのですが。」 ▼

      和包丁の場合、昔ながらの尺寸表示で表すことも多いので、一般的なサイズと見比べるのが難しい場合もあります。
      1尺は約300mmとなり、1尺は10寸なので1寸は約30mmとなります。寸尾下の単位は分で表し1寸は10分です。よって1尺3寸5分だと、1尺=約300mm+3寸=約90mm+5分=約15mmとなり、合計で405mmとなります。

    包丁全般

    • 「包丁で一番優れている材料はどれですか?」 ▼

      包丁の評価は切れ味や耐久性などで判断されますが、この切れ味や耐久性などは素材や構造、製法により複合的に決定されるため、材料という判断材料の一つのみで評価することは非常に難しいといわざるを得ません。
      材料的には硬度が高く保てる材料が優れているといえますが、硬度が高い場合、脆さを合わせ持つことにもなります。たとえばハガネは焼き入れにより硬度をコントロールすることで優れた切れ味を実現できますし、また加工性に優れていますが、錆に弱いという欠点もあります。
      セラミックなどはハガネに比べても非常に硬度を高く設定できますが、硬度が高すぎるため脆く、刃先を薄く仕上げることができません。
      しかしセラミックには金属アレルギーの方でも使用できることや、臭いなどが刀身に移りにくいなどの特徴があります。
      このように材料によって様々な特徴があり、特徴に合わせた使い方をすることが最適であるといえます。

    • 「ダマスカス鋼や霞流し鋼が他の包丁に比べ優れているところはどこですか?」 ▼

      ダマスカス鋼や霞流し鋼は優美な波紋をもつ包丁で、海外でも非常に人気があります。
      この材料は異種材料を何層にも重ね合わせて圧延鍛造したことが特徴で、この圧延鍛造を行うことにより包丁の全体の不純物が取り除かれていき、非常に狂いの少ない刀身が仕上がることが特徴です。
      また刀身から不純物が取り除かれると素材にムラがなくなり、焼き入れ精度も上がり、硬度が上がることで切れ味が優れた刀身になります。
      材料の状態から再度ハンマーで叩くことにより波紋の乱れができ、非常に優美な波紋が出ます。この波紋は材料の違いから出てくるもので、藤次郎株式会社ではショットブラスト加工により波紋を浮き出させています。

    • 「様々な材料がありますが、他包丁メーカーの素材を使用した包丁の取り扱いはありますか?」 ▼

      日本は世界でも有数の多数の包丁メーカーを保有する国ですが、それと同時に使用されている材料も非常に多いといえます。これは日本の包丁文化が材料について研究を重ねた結果でもあります。
      材料的にはハガネ系、ステンレス系の2種類に分かれ、さらに添加される貴金属類によって様々な分類の材料に分かれます。
      ただし、同じ材料素性を持っていても材料メーカーによって呼び方が違ったり、場合によっては包丁メーカーが独自の名前を付けている場合もあります。
      このため違う素材名でも、他包丁メーカー様が使用している材料と同じものを製造している可能性もあります。つまりほとんどの製造メーカーで、ほぼ全材料を使用していると考えていいと思います。

    • 「和包丁の、合わせ包丁と本焼き包丁の違いは何ですか? また、どちらがいいのですか?」 ▼

      和包丁には、本焼き包丁と合わせ包丁があります。本焼き包丁は、全鋼(単一の材料)で作られており、焼入れによって全体に硬度が入ると、その後ゆがみ取りができなくなるため、刃以外の部分に土などを塗って、一部のみ焼きが入るようにします。この作り方が日本刀の焼入れと似ていることにより本焼きといいます。
      つまり本物の焼きが入っているというわけではありません。本焼きは、製品になってからの変形や狂いが少なく、切れ味の低下が少ないのですが、堅いので衝撃に弱く、真っ二つに割れる場合があります。価格も高く、使いこなすには、細心の注意と経験が必要な超プロ用の包丁です。
      合わせ包丁は、2種類以上の材料を貼り合わせて作る包丁(軟鉄と硬い鋼が一般的)で、裏面の軟鉄の部分が霞みがかって見えることから、かすみとも言われます。
      本焼きの包丁よりも丈夫で扱いやすいことから、和包丁のほとんどがこの作りになっています。本焼きの包丁よりもゆがみやすいといわれた時期もありますが、現在は鍛造の技術が優れていますので、ほとんどゆがまないと考えていいでしょう。
      一般の方、職人の方でも通常使うのであれば、合わせ包丁を使った方がよく、また本焼き包丁自体はそれほど市場には出回っていません。

    • 「牛刀包丁と三徳包丁の違いは何ですか。」 ▼

      牛刀包丁は明治時代に、欧米文化とともに日本にやってきた包丁です。当時日本では牛肉を食べる習慣がなかったために、牛肉を切る包丁として"牛刀"包丁の名前が付きました。
      牛刀包丁はその名の通り、肉を切ることに適した包丁です(洋刀包丁とも呼ばれます)が、海外では元々シェフナイフと呼ばれ、肉以外にも野菜、魚と万能に使用することができます。
      三徳包丁は、牛刀包丁と薄刃包丁、または文化包丁(剣型)の良い部分を集めて一本にまとめた包丁です。三徳包丁は野菜などを切るのに適しています。家庭用の包丁として生まれた包丁ですので、この一本でたいていの調理がこなせます(三徳包丁を万能包丁という場合もあります)。
      基本的にはどちらを選んでも同じような用途に使用できますので、お好みで選んでいただいてよいかと思います。

    • 「主婦1年目です。包丁を揃えるには何から揃えたらいいですか?」 ▼

      最初の包丁を選ぶのは、なかなか難しいものです。最初に包丁を選ぶコツとしては、自分がどんな調理をしたいか、どんな頻度でその包丁を使うか考えるのがいい方法です。
      いっぺんにたくさんの種類の包丁を選ぶのは、経済的にも難しいものです。もし、最初に一本だけ選ぶとしたら、三徳(万能)包丁を選ぶといいでしょう。野菜や肉、魚など様々な食材に対応できます。
      その後、経済的な余裕と自分の作る料理によって、買い足していくのがよいでしょう。
      家庭で調理する場合であれば、牛刀包丁とペティナイフの2本は揃えたいものです。牛刀包丁は20cm前後のものを選び、実際に握って重さや振りやすさを調べて、選んでください。
      ちなみに牛刀包丁は海外ではシェフナイフといい、シェフが使う万能包丁として知られており、様々な調理をするのであれば最初に牛刀包丁を選ぶのも一つの方法だと言えます。
      その上で魚料理が多い場合は出刃包丁、野菜をよく使う場合は菜切包丁や薄刃包丁もあると便利です。

    • 「洋包丁と和包丁の違いは何ですか。」 ▼

      洋包丁と和包丁の区分けに関しては諸説あります。両刃の包丁が洋包丁、片刃の包丁が和包丁という区分けもありますし、打ち刃物はすべて和包丁、それ以外は洋包丁と分ける方もいらっしゃいます。
      基本的に洋包丁が日本に入ってきてから長い年月も経ち、お互いにいい部分を吸収しあい、洋包丁も和包丁も進化を続けてきたことから、明確な区別はできない状態になってきています。
      藤次郎株式会社では、ハンドルの形状・仕様によって分けています。基本的に、鋲止めのハンドルを洋包丁、差込式のハンドルを和包丁としています。
      また、洋包丁は振り下ろして切る使い方を基本としますが、和包丁は引いて切る使い方を基本とし、刃の付け方も異なります。

    • 「スウェーデン鋼とコバルト合金鋼は違うものですか?」 ▼

      スウェーデン鋼とはスウェーデンで産出する鉄鉱石が世界的にも非常に純度に優れ、刃物の高級材料として認知されています。
      藤次郎株式会社では割込材から単層材まで広く使用しておりますが、2002年、本格的に輸出を開始すると同時に「DPスウェーデン鋼割込材」を「DPコバルト合金鋼割込材」に、「SDスウェーデン鋼」を「SDモリブデンバナジウム鋼」に表記を統一いたしました。
      これはヨーロッパへの輸出に合わせた名称変更で、海外への輸出で誤解を招かないように配慮した結果です。材料自体に変更は全くありませんのでご安心ください。

    • 「材料名にあるDPやSDとはなんですか?」 ▼

      藤次郎株式会社で製造している包丁の材質にはDPやSDの表記があります。
      このうちDPは内部脱炭防止法の英文Decarburization Prevention Methodの頭文字で、複合材の素材間の炭素の移動による硬度の劣化を防ぐ技術の名前を材料名に加えています。割込材のうち高級素材にこの技術を使用しており、藤次郎の複合材の包丁全てに使用されています。
      SDは単層材の高級素材で、高純度の刃物用鉄鉱石に、モリブデンやバナジウムを配合した特殊材料で、「最高の耐久性」を意味する英語のSuper Durabilityの頭文字を表わしています。

    • 「油焼入れ、水焼入れなど焼入れの違いを教えてください。」 ▼

      焼入れは素材を1000℃以上に熱し素材を活性化させ、これを冷やすことによりこの活性化状態を定着させる作業になります。活性化したハガネ素材はこの焼入れで素材構造が変わり非常に硬くなります。これが焼入れのメカニズムです。
      この中で焼入れの際の素材を冷やす方法に水、油、空気を用いる方法があり、それぞれ「水焼入れ」「油焼入れ」「空気焼入れ」と区別されます。
      水で急冷すると急速に素材の温度が下がることで良い焼入れができるとされますが、ハガネに割れや曲がりムラなど、失敗する可能性が高く職人の腕に左右される焼入れ法といえます。
      これに比べ油や空気を使用すると温度の下がり方が緩やかな分、失敗するリスクがありません。最近ではハガネ以外の素材の場合はほとんど油や空気で冷却できるよう素材の組成レベルも上がっており、必ずしも「水焼入れ」でなければ良い庖丁でないということもなくなっています。
      ちなみにステンレス系の庖丁はほとんどが「空気焼入れ」でしっかりとした焼入れができます。

    藤次郎について

    • 「藤次郎という名前の由来は?」 ▼

      藤次郎という名前は、弊社の会長だった故藤田寅雄により命名された名前で、いくつか理由がありますが、故藤田寅雄が次男であったこと、また自分の製品を息子のように考えていたことから藤田の次郎という意味で「藤次郎」という名前を付けたとされています。
      過去には「富士印」や「藤五郎」、「藤十郎」というブランドもあり、様々なバリエーションがありましたが、藤次郎ブランドの確立とともに「藤次郎」統一され、唯一「藤十郎」が弊社系列会社の富士カトラリー株式会社で使用されています。
      ちなみに英文の藤次郎のつづりは TOJIRO を使用しており TOUJIROU ではありません。

    • 「昔の藤次郎の箱に"FUJIJIRO"と書いてあるのですが偽物ですか?」 ▼

      御安心ください。これは弊社の商品です。
      「藤次郎」を商標として登録した当時、東次郎と書いて同じ読みで「とうじろう」という銘があり、消費者の皆さんの混乱を避けるために一時「FUJIJIROU」と表記していたことがありました。
      その後「東次郎」の商標は継続されず、「藤次郎」がもともと「とうじろう」で銘が通っていたことから、正式に「とうじろう」としてブランドを構築したのです。

    • 「アメリカに行きました。「藤次郎別作」という包丁がありましたが、何が違うのですか?」 ▼

      残念ながら、これは弊社の商品ではありません。製造も日本で行われている商品ではありません。
      一部の国では、弊社が商標を取得する前に他社が「藤次郎」の商標を取り第三国での販売時に弊社の商標とかぶらないよう「別作」と付けているようです。
      弊社としては「藤次郎別作」とは縁もゆかりもありませんので、この商品に関しては一切責任を持てません。お間違えの無いようお気をつけください。

    • 「散髪鋏に「藤次郎作」というものがありますが、そちらの商品ですか?」 ▼

      これは弊社の会長だった故藤田寅雄の弟である藤田茂氏の会社、シゲル工業株式会社の商品です。
      故藤田寅雄と藤田茂氏の間で同じブランドを共有している形をとっています。弊社で製造している商品ではありませんが、非常に優れた鋏です。
      藤次郎の銘以外でも様々な鋏を製造しており、理髪業界では大変有名です。詳しくはシゲル工業株式会社へお問い合わせください。

    • 「ドイツで日本では見かけない仕様の「藤次郎」の包丁を見たのですが。」 ▼

      弊社では輸出用に仕様を変更した商品も製造しております。これは輸出先の顧客様の好みによるもので、たとえばオールステンレスタイプの包丁よりも木柄の包丁が根強い人気を持っている国向けに、国内向け仕様商品を変更し出荷している場合もあります。
      最近では海外で販売されている商品のお問い合わせをいただくこともありますが、基本的には海外向けの商品ですので、国内販売の予定はありません。
      ただし、オンラインショップで限定で販売することもございますので、定期的にサイトをチェックしてみてください。
      ちなみに海外向けでも国内向けでも切れ味については一切の妥協をしていません。安心してご使用ください。

    • 「Tojiro-Proと同じ形で別の名前が付いている包丁を買ったのですが、偽物ですか?」 ▼

      私たち藤次郎株式会社は製造メーカーであり、「藤次郎」ブランド以外にもOEM (Original Equipment Manufacturingの略で他社ブランドの製品を製造すること)生産も行っております。
      このため弊社で製造している商品に顧客様の名前を入れた商品も存在します。どの商品を製造しているかはお客様との契約の守秘義務があるため、公開はできませんが、他社ブランドの商品であっても切れ味に関して一切妥協はしておりません。安心してご使用ください。

    その他

    • 「包丁を新しくするので、今の包丁を捨てたいのですが。」 ▼

      包丁は研ぎ直しできる限り、長い間使用できますが、もしも天寿を全うして廃棄する場合には、刀身部に新聞紙などを巻いて、危険物として処分してください。ゴミの処理に関しては自治体によって違いますので、直接自治体にお問い合わせいただくか、ゴミ区分の手引きなどを参考にしてください。
      また、当社品に限り、お引き取りすることができます。(ただし、送料はお客様にてご負担願います。)

    • 「自分の使っている包丁に合ったサヤが欲しいのですが。」 ▼

      藤次郎株式会社では一部商品をのぞき、基本的に包丁用のサヤはご用意しておりません。また汎用の包丁用木サヤなども取扱いはございません。
      包丁のサヤは、各包丁1本1本刀身のサイズやハンドル口金部などの形状によって違ってくること、サヤに入っていることでの錆の発生を考えた上です。
      製品出荷時についてくる透明や黒色のサヤは、弊社出荷時から輸送時のキズを防ぐためのものです。

    • 「海外の住所へ発送してもらえますか?」 ▼

      大変申し訳ありませんが、海外への送付は承っておりません。これは弊社の代理店が各国に存在しており、代理店が存在する国では代理店での販売が契約上優先されるからになります。このため、契約上の問題で海外への送付についてはお断りしております。

    • 「他社製の包丁の修理をお願いしたいのですが」 ▼

      他社品の研ぎ直し・修理は基本的にお受けしておりません。メーカー各々に特殊な刃付けや鋼材を使用している場合があり、他社品をお送りいただいても修理ができずにご返送する場合がありますのでご了承ください。

    • 「包丁を結婚式のお祝いに贈ってはいけないのですか?」 ▼

      包丁は太古から食物の分配調理において神聖視されてきた道具です。祝祭や来客の酒宴では、参加者の面前で包丁さばきを示す儀式は、料理人の腕と包丁の力を尊ぶ観念に由来しており、日本のみならず海外では「ゲリドンサービス」として定着しています。
      日本においてもこの習俗は今でも包丁祭りとして社寺などの行事に残っています。もちろん現在でも道路などの開通式のテープカットや、結婚式のケーキカット、進水式の斧など、人生を切り開くおめでたい縁起物として広く利用されています。
      結婚式などの贈り物として新郎新婦へ包丁を贈るのは良くないという話を聞きますが、これは縁を「切る」という誤った考えで、包丁は新たな門出や、人生の出発を祝い「人生を切り開く」開運を記念する意味でも大変縁起の良いことといえるのです。

包丁の研ぎ直し・修理について

弊社製品に限り、有償(研ぎ直しサービス券をお持ちの場合は無償)で藤次郎の職人が研ぎ直し・修理いたします。
詳細はこちらをご覧ください。

包丁の廃棄について

包丁を廃棄する場合には、刀身に布や新聞紙を巻いて危険物として処分してください。ゴミの処分に関しては自治体によって異なりますので、直接自治体にお問い合わせください。また、当社品に限り、お引き取りすることができます。(ただし、送料はお客様にてご負担願います。)

お問い合わせ

製品についてのお問い合わせや、製品の不具合などについては以下の方法でお問い合わせください。また、弊社における個人情報の取り扱い方針につきましては、個人情報保護ポリシーをご参照ください。

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