2021.08.07 ・  /

【ナイフの日】 オリジナルナイフ開発ストーリー PART.4

ナイフアトリエの職人が製作したオリジナルナイフの開発ストーリー第四弾をご紹介いたします。

ナイフとシース

7/12の「ナイフの日」に向けて、藤次郎ナイフアトリエの職人達がオリジナルナイフを製造しました。その開発ストーリーをお届けします。

今回の開発ストーリーは
ナイフアトリエ職人の甲田です。

0からのナイフ作り

甲田にとって今回が初めてのナイフ作りでした。

まずは作品のコンセプトを考えますが、アイデア出しには非常に苦労したそうです。

最終的に、「目立たないけど、ちょっとどこかかわいい。」

そんな日常で使えるナイフを作ろうと決めました。

デザイン起こし

普段の包丁づくりとは違って今回はあくまで作品作りなので、自分の手で持った際にしっくりくる大きさのナイフをデザインしていきます。

デザイン図面

刀身づくり

まずは刀身部分となる型を作ります。

鋼材はVG10の8層を使用しました。

図面通りになるよう、材料を削っていきます。

削り終わった刀身材に熱処理を行った後は、ペーパーとバフを使用して研いでいきます。

鋼材が焼けないよう慎重に研ぎました。

刀身磨き

次に、研ぎ終わった刀身を磨いていきます。

本来多層鋼は磨いた後にダマスカスの波紋を出すためにブラスト処理をするのですが、今回はあえてブラストをせずに進めます。

それによって、うっすらと波紋が見える個性的な刀身が完成しました。

ブラスト処理をしていない状態のダマスカスの波紋

ハンドル製作

ハンドル材はオリーブを選びました。

オリーブは磨いた際の木目の美しさが特徴です。

オリーブを切り出し、刀身材にボルトで固定します。

ここから磨いていきます。

ハンドル研磨

ナイフのクオリティを左右するハンドル研磨の工程は、どの職人も時間をかけて作業します。

ハンドルのお尻部分にはストラップ用の穴を開けました。

磨きの工程が終わり、ようやくナイフの完成です。

ナイフ完成

ナイフ完成

お蔵入りになったナイフ

実はこのナイフを作る前に2本仕上げ途中のナイフがあったのですが、初めてのナイフ作りで思った通りにいかなかった部分があったため、お蔵入りになりました。

やはり初めてのナイフ作りでは細部が思うようにいかなかったり、想像していた仕上がりと違う場合も多いようです。

左は思ったようにいかず、右は刀先が折れてしまったそう。

シース製作

ナイフの次はシースのデザインを作成します。

シースの図面

材料はレザーですが、レザー本来の色味があまり好みではないそうで、革用の染色液を使うことにしました。

自分の家で使用するので、好きな色でもあるネイビーの染色液を使って手作業で塗っていきます。

シース完成

シース完成。想像よりも黒くなったそうです。

ナイフ完成

途中失敗もありましたが、ようやく納得のいくナイフとシースが出来あがりました。

ナイフとシース

ナイフは女性の手に合ったサイズなので、小さくて可愛らしい印象です。

あえてダマスカスの波紋を目立たせず、オリーブのあたたかい色味や優しい木目が目を引くようにしたそう。

小さなまな板の上で果物の皮を剥いたり、切り分けたり、日常のちょっとしたシーンであると便利なナイフになっています。

全て作り終わった後の感想は「疲れた」と一言。

途中うまくいかない部分もあったようですが、最後まできっちり仕上げてくれました。
長い期間本当にお疲れさまでした。

 

開発ストーリーPART.1を見る
開発ストーリーPART.2を見る
開発ストーリーPART.3を見る
開発ストーリーPART.5を見る

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※製作したナイフの販売や受注生産は行っておりません。予めご了承ください。

 

>>ナイフアトリエ製の包丁を見る


 
藤次郎オープンファクトリー

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