2019.07.12 ・  /

包丁ができるまで

藤次郎の包丁づくりについて簡単に説明しています。

包丁を1本作るにも非常に多くの工程があり、また、機械による自動化が図れない、職人の手作業に頼った工程が多数を占める特殊な製造業です。1本の包丁を作るのに1ヶ月〜2ヶ月という長い時間をかけ丹精をこめて仕上げていきます。

歴史に裏打ちされた様々な製法

包丁の製法は大きく分けて3種あり、昔古来のハガネを打って仕上げる「打ち刃物」、ヨーロッパなどで主流のステンレスを鍛造し最終的に型で抜く「ステンレス鍛造刃物」、そして利器材を型で抜き仕上げる「抜き刃物」があり、日本では主に「打ち刃物」、「抜き刃物」が用いられ製造を行います。

包丁の歴史でも取り上げていますが、日本刀の製法を受け継ぐ「打ち刃物」とこの打ち刃物の中から生まれた、高度な材料製法に裏打ちされた利器材を用いる「抜き刃物」は、世界でも稀に見る技術力と高品質を誇っています。

私たち藤次郎株式会社では、洋食器の技術で知られる新潟県燕市から農業用刃物を前身とし、半世紀の間切磋琢磨した高度な技術と正確な品質管理のもと生産しています。最新技術と伝統技術を融合し、人の手に頼るべきところは徹底的に納得が行くまで、自動化が図れる工程では積極的に最新設備を導入し日産約3千本という生産量を実現しています。