2022.01.13 ・  / /

【三徳】包丁の切り比べレポート

万能包丁「三徳」でさまざまな食材を切り比べてみた結果をご紹介します。

こんにちは、新人スタッフのSです。
2021年に入社し、包丁について日々学んでいます。

お客様とお話ししていて感じるのは、その人にとって最適な包丁を見つけるのはとても難しいということ。
それは、ご家庭によってよく切る食材が違ったり、同じ食材でも切り方が違ったりするからなのだと思います。
そこで、様々な包丁で切り比べを行い、実際に使ってみることで、それぞれのお客様によりぴったりな包丁をおすすめできるようにしたいと考えました。

最初に取り上げる三徳は、とても身近な包丁です。
何気なく使っているこの包丁の魅力について、改めて考えてみたいと思い、取り上げました。
本連載では、代表的な包丁で身近な食材を切り比べてみた結果をレポートします。
包丁選びの参考にご覧ください。

用意した食材:
鶏肉、豚肩ロース、あじ、キャベツ、にんじん、りんご

三徳はなぜ万能?

三徳

三徳は、「3つの徳」の名のとおり、魚も肉も野菜も切ることができる万能な包丁です。
菜切包丁と牛刀の良いところをあわせたものとして、昭和時代に文化包丁が生まれ、その後、さらに改良が加えられ、先端部を丸めた三徳が開発されました。

こうした包丁が生まれた背景として、戦後の高度経済成長期に多くの人が団地に住むようになったことがあると言われています。台所が狭くなり、これまでのように多数の包丁を揃えて持つことが難しくなったため、「なんでも切れる」万能包丁が誕生したんですね。
今や、海外でも「SANTOKU」で通じるほど世界中で人気の包丁となっています。

牛刀から受け継いだ鋭い刃先は、肉の筋を断つ、魚を卸すといったことに使えますし、刃のカーブが比較的緩やかで、まな板との接地部分が長めという菜切りの特徴は、大きな葉物野菜を切るときなどに生かされます。
家庭向け包丁の代表というのも、納得ですね。

藤次郎ナイフギャラリーにおいて、「家庭で使いやすい包丁が欲しい」「いつもうちで使っている包丁を買い換えたい」と三徳を求めるお客様は多く、たくさんのご家庭で三徳が使われていることを感じます。

>>家庭向け包丁に関する記事を参照

三徳で各食材を切ってみた

用意した食材は、どれもストレスなく切ることができました!
ひとつひとつの食材とともに、詳しく見ていきましょう。

鶏肉

鶏肉
鶏肉
鶏肉は、問題なく切れます。
刃先を使い、余計な脂を切り取るなどの動きもスムーズにできました。
身幅が広く、肉は切りにくそうな印象がありますが、スーパーなどで入手するような肉で「三徳では切れない!」というものはなさそうです。

 

豚肩ロース

豚肩ロース
豚肩ロースのように厚みのある肉も、問題なく切れます。
ただ、長さが足りず、何度も包丁を前後に動かさないと切ることができません。きれいな断面をつくることは少し難しいと感じます。

 

あじ

あじ
あじも、さばけます。
それほど大きくないものであれば、頭を落とすのも問題ありません。
しかし、片刃である出刃包丁にはかなわないようです。
例えば、ぜいごを取るとき、両刃である三徳はまっすぐに刃が入っていくために身を切りすぎる傾向があり、もったいなく感じます。また、骨の上で刃を滑らせて身をはがす際は、刃が骨にたびたび引っかかり、スムーズに動かしにくいようです。

あじ

そして、下ろした魚をスライスするとき、長さが物足りません。
刺身を引くときは、柳刃包丁のように長い刃をもつ包丁で一気に引ききるからこそ、美しい断面のおいしい刺身をつくることができます。
長さが17cmくらいしかない三徳では、何度か前後に動かして切る必要がありますね。

全体的に、「あと一歩惜しい!」といったところでしょうか。

 

キャベツ

キャベツ
キャベツも問題なく切れます。
2分の1や4分の1のキャベツをそのまま千切りにする場合も、刃の直線部分が長いので、ただ包丁をすとんと下ろすだけで大部分を切ることができます。
キャベツの大きさによっては、刃先までしっかり意識しないと切れずにつながってしまう箇所が出てしまいそうですが、ほとんど不便はないと思います。

 

にんじん

にんじん
にんじんのように硬い野菜も問題なく切れます。
輪切りも、長めの千切りも、すいすい切ることができました。

 

りんご

りんご
りんごは、皮むき、切り分けともに問題なくできました。
皮むきの難点としては、身幅が広いため、手のあまり大きくない人は親指を突っ張らないと刃と皮を抑えられない、ということ。
写真では分かりにくいですが、親指を目一杯突っ張って皮をおさえており、少し手に無理をさせてしまう感触があります。
りんごやキウイ、柿などのフルーツを剥くときは、身幅が狭い牛刀や、より軽いペティナイフを使うほうが使い勝手がよさそうです。

三徳がぴったりなのは、こんな人

どの食材も問題なく切れました!さすが、万能に使える包丁ですね。
食材ごとの専門の包丁に及ばないところはありますが、包丁を何本もそろえずとも、それぞれの食材にきちんと対応できる三徳は優秀だと思います。

特徴をまとめると、万能に使えること。
そして、万能だからこそ広く普及しており、一般的な包丁であること。

 

最後に、私ならどんなお客様にこの三徳をおすすめするか考えました。
①これから一人暮らしを始める方
 たくさんの包丁をそろえるのは大変だと思いますので、万能な包丁として、三徳か牛刀をまず一本持つと、重宝するでしょう。

②デザインにこだわりたい方
 三徳は、多くの包丁メーカーでつくられていますし、日本で扱われているほとんどの包丁シリーズに含まれています。当然ハンドルのデザインやロゴなども様々ですので、見た目を含めてこだわりたい方にとって、最も選択肢の多い包丁の一つだと言えます。

③海外の方に、日本らしいプレゼントを選びたい方
 三徳は、海外の方でも使いやすい形状でありながら、和の雰囲気ただよう日本生まれの包丁です。和包丁を贈るという選択肢もありますが、片刃の和包丁は右利き用・左利き用がありますし、慣れていない方には扱いが難しいもの。三徳であれば、普段の生活にすっと取り入れていただけることでしょう。

>>オンラインショップで三徳を見る