2022.09.01 ・ 

「夏休み小学生料理教室」を開催しました

藤次郎オープンファクトリーで開催した、小学生を対象とした料理教室の様子をご紹介いたします。

小学生料理教室

藤次郎オープンファクトリーでは、去る8月6日(土)、小学生を対象とした料理教室を開催いたしました。

メニューは「ピタサンド」。
ピタパンの発酵時間を活用して包丁の使い方を講習し、ピタサンドを作り上げる2時間の料理教室です。

今回の主役は子供たち。
お家の方には「どうか手を出さず、見守ってください」とお願いをし、幕を開けました。

いざ、料理開始!

どんな包丁を使ってみたいか、包丁選びからスタート。
子供向けの包丁から、三徳・牛刀・ペティナイフをご用意しました。
高学年の子ほど子供向けのかわいい包丁を、低学年ほど大人が使う包丁を選んだのには、私たち大人も驚きました。

包丁選び風景

真剣に包丁を選びます

包丁の使い方を詳しくレッスンします。

マジックテープでくっついたおもちゃのニンジンは下方向に力を入れると切ることができますが、実際に切るときはそうではありません。

包丁を前後に動かしながら力を加える基本の切り方を最初に練習します。

また、恐々とハンドルの端を握る子もちらほら。力が入りやすいよう、真上から刀身の付け根近くを握ることを伝えます。

作業台の高さも大切。上から力をかけやすいよう、おへそが作業台の上にくるよう踏み台を準備

そして、特に伝えたかったのが、ケガをしないための食材の抑え方。

①食材を抑える指が包丁より前に出ないこと
②食材によって指先を立てるようにして食材をしっかり抑える

抑える方は「猫の手で」とよく言いますが、キュウリやトマトなど、丸く転がる食材は、猫の手ではしっかり押さえることができません。
食材に合わせて、抑え方も一工夫。

「左手の指が包丁より飛び出ていないかな?食材がグラグラ動いていないかな?」と声をかけながら、抑える手を確認します。

トマトやキュウリ、ゆで卵にアボカド、丸い食材もあれば、皮が柔らかく大人でも切りづらい照り焼きチキンも。
食材ごとに適した切り方で包丁を入れていきます。

最初はヒヤヒヤしながら見ていたお家の方も、「左手は大丈夫?」「指を立ててみようか」と声をかけながら見守ってくださいました。

食材の硬さによって、力加減を変えたり、包丁の動かし方を変えたり

パン作りにも挑戦した子供たち。
生地を捏ねたり丸く伸ばしたり。

焼きあがったピタパンを2つに切ると、見事にポケットができていて、大成功!

ピタパンを切る様子

上手にポケットが開いたピタパンに一同感激

自分で切った具材を詰めて、大人顔負けの立派なピタサンドを作り上げてくれました。

ちなみに今回使用した野菜はすべて地元燕産。
「トマトが苦手」と言っていた子も、周りの子に負けじと、ピタパンがパンパンになるほどトマトを詰めてくれました!

姉妹で沢山のピタサンドを作ってくれました

料理教室を終えて

食材を切る様子は、まさに真剣そのもので、子供たちの集中力には舌を巻くものがありました。
2時間休憩なしにも関わらず、最後まで集中力を絶やさず、美味しそうなピタサンドを作り上げた子供たち。

伝わってきたのは、達成感や充足感。
一人で料理を作りあげたという経験は何事にも代えがたい経験となったよう。

料理中の真剣な眼差しとは打って変わり、「お家に帰ってお兄ちゃんをびっくりさせようね!」「これはおじいちゃんとおばあちゃんの分!」と誇らしげに話す様子が、とても印象的でした。

こっそりと、お家の方への感謝の気持ちを教えてくれた子もいて、私たちスタッフも大変嬉しく思いました。

最後に

包丁は、間違がった使い方をすれば大ケガにつながってしまう危険なものです。
しかし反対に、使い方の基本を知り、慌てず落ち着いて使えば、子供でも安全に使うことができます。

私たちは、包丁メーカーとして、包丁の正しい使い方を多くの子供たちに伝えたいと考えております。
健康な身体を作るために欠かすことのできない料理作りに興味を持てるよう、これからも料理教室をはじめ様々なイベントを通して、正しい包丁の取扱いの普及に取り組んでまいります。

料理作りが大好きで、日頃から包丁を握っている男の子。大人顔負けの包丁さばきでした