刃当たりが良く、包丁との相性が抜群な天然木を使用したまな板シリーズです。
OVERVIEW
まな板といえば檜や銀杏、ケヤキなどが有名ですが、桐の最も優れているのはその軽さです。桐の比重は0.28〜0.30で、まな板の材料として使用される木材の中では最も軽く、女性の方の日々の調理にも最適です。また、桐は柔軟性、弾力性に富み、小さな傷なら回復させることも可能です。このため、包丁の刃当たりが非常によく、刃に優しいので、包丁を長持ちさせることにも繋がります。
また、桐は水分を吸収しづらく、水が内部に浸透することがありません。このため渇きやすく、洗った後、立て掛けて10分ほど乾燥させるだけで、乾燥が完了します。つまり黒ずみも起きづらく腐りにくい材料といえるでしょう。
刃当たりがよく、長年使える素材として真っ先に頭に浮かぶのは「青森ヒバ」です。青森ヒバは杉の3倍の時間をかけて成長する銘木で、青森県の下北半島と津軽半島に多く生育しており、日本固有の種として知られています。抗菌成分であるヒノキチオールを多く含みシロアリに対する耐性に優れることから、高級建材として多く利用されています。耐水性や適度な硬さを持っていることから、まな板に最適な材料として重宝され、包丁の刃当たりが非常によく、包丁の刃に優しいので、包丁の寿命のアップにも貢献します。
青森ヒバ特有の香りは「ヒノキチオール」によるものです。いわゆる檜風呂などで体験することが出来る抗菌成分ですが、含まれているとされる「檜」に比べても抜群の含有量を誇り、木材の中でも最高とされています。これにより青森ヒバは抗菌・防虫・防カビ性能が特に高いことと合わせて、生活の中で発生する不快な匂いに対する消臭作用があることも確認されており、病原性大腸菌O-157への抗菌効果も実証されています。また、ヒノキチオールに含まれるα-ピネンという物質にリラクゼーション効果があり、ストレスを和らげ精神を安定させ、心をリラックスさせる効果もあります。
日頃の使用では、「ヒノキチオール」の抗菌効果により木製まな板にありがちな黒カビや黒ズミが発生しにくく、お手入れも簡単。衛生面や安全性でも抜群の信頼を持つ国産材料なのです。
良い素材のまな板でも毎日使う上でのお手入れや、メンテナンスは見逃すことは出来ません。包丁と最も接することが多い道具だからこそ、包丁メーカーとしてお客様に最も使いやすいものをお勧めしたいと考えております。永く使って頂くための素材とサービスを確立するために、 青森県の製材所や新潟県内の加工メーカーとタッグを組み、天然青森ヒバの無垢材を使用すること、全て職人による手作りによることにこだわって商品化に漕ぎ着けました。職人による7種にも及ぶ手作業による表面加工は、食材を切りやすく留める絶妙の保持力と、水はけの良さを考慮したからこその工程数です。大量生産は出来なくても「良いもの」が届けられればという職人の心意気が使い心地に現れます。
「極厚まな板」は、昔は当然のように存在していた表面削りによる再生を考慮し、ご購入頂いたまな板の削り直しを保証するサービスを付与しており、いつでも購入時の香りと表面を再現できるようにしました。初回の削り直しをサービス。2回目以降も限度の厚みまで有償で何度でも削り直しを行うことを保証します。
いいものを永く使って頂くこと、日本人が古来から持っている「ものを大事に永く使う」という和包丁の文化にも受け継がれている「志」を、まな板でも感じ取って頂けると幸いです。
木製まな板は自然の素材をそのまま使用しているため、使い方に流儀があります。使用する場合には両面にまんべんなく水をかけ濡らし、フキンなどで表面の水を拭き取って使用します。さらに新しい食材を切る前にも同じ動作を繰り返し行います。料理人の動作を見ると必ず行っている基本動作の一つです。これにより食材への香り移りを防ぐほか、まな板自体への汚れ付着の防止にもなっているのです。
また、自然の素材を使用している限り、反りやゆがみが発生することは避けられません。しかし万が一反りやゆがみが発生した場合でも焦る必要はありません。まな板全体に水を含ませ、木目が縦になるようにキッチンの日陰になる所に立て掛けておきます。すると半日もすると元の状態にしっかりと戻っています。自然素材特有のもので、人工の素材では考えられない現象です。まさに、日本の先人達の知恵といえます。しっかりとした知識をもって、自然素材と永く付き合っていきましょう。
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