日本刀のフォルムを踏襲したデザイン

藤次郎は「脇差」の名前にふさわしい、日本の伝統美をそのままの形とした逸品を生み出しました。
商品開発は新潟県燕三条地域を代表する、高級箸メーカーの「マルナオ」、脇差フォークでは洋食器メーカーの「山崎金属工業」とコラボレーションしました。

マルナオは長年、黒檀や紫檀などの高級銘木の加工に携わってきた高い精度と緻密な装飾技術を、日本伝統の文化である「箸」で、最大限に活かした製品作りが広く知られています。

山崎金属工業は、世界最高水準の品質で、世界中の一流ホテルやレストランから支持されるカトラリーを製造。ノーベル賞晩餐会でカトラリーがお披露目されるなど、真摯なものづくりが世界に認められていきました。

その3社のものづくりへの想いを吹き込んだこの「脇差」は、まさに燕三条職人の「至高の一振り」と言えるでしょう。2017年には世界的に評価の高いデザイン賞「red dot design award 2017」を受賞しました。

鍛え上げられた刀身

1丁として同じ模様が存在しないダマスカスの波紋は、日本刀を源流とする日本の刃物の伝統美。職人の心を込めた想いが、鍛えられた刀身の鍛造の証明として現れます。

刀身に使用されている素材は、藤次郎包丁の主力でもあるV金10号（VG10）を採用し、職人が1丁1丁鍛造を施しています。包丁と異なりテーブルナイフの切れすぎは安全上問題となるため、あえて刃付け方法を変えていますが、つくりは包丁のノウハウを日本刀の造形美になぞらえて惜しみなく注ぎ込んでいます。