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藤次郎株式会社 (新潟県燕市)は、「令和３年度新潟県５Ｇソリューション開発促進事業」として株式会社BSNアイネット (新潟市中央区)、株式会社MGNET (新潟県燕市)、株式会社ドコモCS新潟支店 (新潟市中央区)の３社が取り組んでいる５Ｇを活用した新技術による伝統技術承継の実証実験に協力させて頂きました。

この実証実験は、職人の技術を５Ｇを用いたデジタル技術によって伝承していこうという目的で行われているもので、マルチカメラやARグラス、筋変移センサーなどの様々な技術を用い、データを蓄積することにより技術の継承を実現するものです。

今回、このデータを５Ｇ通信技術を利用し送信することで、新潟テクノスクール (新潟市中央区)の生徒さんに、包丁製造の一工程である「曲がり取り」を実際に体験して頂きました。包丁の歪みや曲がりを修正する「曲がり取り」の工程は、曲がりの見方や叩く力などノウハウが必要になる技術で、職人の目線や叩く場所など職人が直接遠隔地の生徒に指導させて頂きました。

技術的には発展途上の分野になるため、まだ、技術をそのまま遠隔地に伝えることは難しい部分ではありますが、様々な技術の数値化やマルチカメラによる新しい指導など非常に興味深い実験で、職人の手仕事が非常に多い弊社では、今後最も重要になってくる分野であると感じられました。

今後も弊社ではこのような先進技術を利用した伝統技術の継承を積極的に行って参ります。

[にいがた経済新聞] ５Gを活用した技術承継への取り組みが公開、新潟テクノスクール（新潟市中央区）と燕市の包丁職人による実証実験が実施